忍者ブログ
フリースクール「ラヴニール」の日常と、その他イベントのお知らせ・ご報告。他にはフリースクールとは? 学校に行かないあいだに何があった? などの連載をしています。 Posting of comments like the following will be declined: ・Comments other than Japanese. ・Comments that seems to be in Japanese through translation website.
[249]  [248]  [247]  [246]  [245]  [244]  [243]  [242]  [241]  [240]  [239


皆さん、小学校、中学校などで「学級会」があったかと思います。クラスのことや、校内委員会からクラスごとに話し合ってほしいと依頼があったことを話し合う場のことです。

 
あれ、好きだった人、いますか?
 
私はどうにも苦手でした。普段の授業中も積極的に発言をするほうではなかったけれど(週1~2回ぐらいはしていたような気はするけど)、学級会となると本当に黙っていました。
 
あるとき、クラスのスローガンを考えようということになり、いろんな意見を出すよう、司会の子が発言を促しました。
それでも、出た意見は2、3。ほかに意見はないかと尋ねても、誰からも手はあがらない。
 
そのうち司会が、適当に他の子を当て始めます。このとき当てられる子というのはだいたい決まっていて、言葉は悪いですが、いわゆる「勉強も運動もできない子」が、そのターゲットになっていました。
 
私も、実はよく、この当てられる中に入っていました。
「まだ考え中です」といういいわけが通用しないほど、もう時間は経っていたので、仕方なく、その場で適当に思いついた言葉を言いました。
 
ところが、これが案外ウケがよく、その後の意見は、皆、「○○さん(私)の意見に賛成です」。
あれ? もしかして私の意見がスローガンになるかな? そう思い始めた矢先のこと。
 
学級会となるといつもイライラしている(のが、すぐにわかる人でした)担任教師が、口を開きました。
 
「お前らなぁ、これ、すべて『目標』にあっているか?」
 
スローガンの言葉を決める前に、目指したいこと――目標を3つぐらいあげていたのですが、担任は、すべてにダメ出しをし始めました。1の意見は○○が足りない、2の意見は△△が足りない、3は、意味がわからない、などなど・・・
 
結果、クラスの子どもから出た意見は、すべて担任からしたら「アウト」。もちろん、私の意見もです。
 
そしてどうなったかというと、
「どうせお前らじゃ決められないから、俺が決めてやる」
と言わんばかりに、別の言葉を提案してきたのです。
 
あれ? でもこれも、△△を達成していないな・・・と私は思ったのですが・・・。
 
「先生の意見がいいと思います」
みんなこぞって、そう言い始めました。誰も、先生の意見はおかしいです、って言う様子なし。いまどきの言葉で言ったら、「忖度」ですかね。
 
 
自分の意見を出した子どもは、片っ端から否定されて、どう思ったでしょうか。
 
その後のどの学級会でも、なかなか意見が出ずに苦労するというシーンは、続きました。
 
 
・・・今思えば、当然ですよね。だって、いくら意見を言ったって、結局覆されるんだもん。言うだけ言ったって無駄だってわかってりゃ、誰も言わなくなりますよね。
 
なのに、担任は「お前ら意見のひとつも言えないのか」ってて、よく言ってたなぁ・・・。
PR
プロフィール
HN:
フリースクール「ラヴニール」
年齢:
14
性別:
非公開
誕生日:
2010/04/01
自己紹介:
2010年4月より大阪市にて活動をしているフリースクールです。日常の様子、思うことなどを更新しています。過去には、学校に行かなかった体験談、フリースクールって何なん? も、連載していました(カテゴリ分けしてあります)。
 
ブログ投稿者:
代表と、スタッフ1名で担当しています。
P R
忍者カウンター
Copyright © ラヴニールブログ「未来堂」 All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]