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フリースクール「ラヴニール」の日常と、その他イベントのお知らせ・ご報告。他にはフリースクールとは? 学校に行かないあいだに何があった? などの連載をしています。 Posting of comments like the following will be declined: ・Comments other than Japanese. ・Comments that seems to be in Japanese through translation website.
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体験談2018.1.10


■ 学校に行けなくなるということの大変さ ■

 自分自身は学校に行くこと自体は嫌いではないし、でも学校に行けない。行きたいとまでは言えないかもしれないけれど、行かなきゃと思うのに行けない。行けなくなったときから今日までの日が短いほど取り返しもつきやすいと思うとは、よく父から言われました。
「しばらく休んでいても、ほんのちょっとの勇気をもって行ったら大したことないのかもよ」
「『えへへ、ちょっと休んじゃった』で、後は何ともないんじゃない?」
と説得されましたが、こう言われたときには担任だけでなく、あのクラスが、クラスのある校舎が、その校舎に入っていく制服姿の――、と、学校のすべてが見たくもないまでにいやになっていました。
 一方で父の言うとおりとも思うのですが、制服の袖に腕を通そうという気持ちになれません。どんどん日数が経っていけば経っていくほど、あせる気持ちは大きくなっていきました。あせってもどうしようもなく、1日が終わっていく感じでした(こういった気持ちから一時的に逃れる手段が、前述のものです)。
 もう一方で、自分が再び中学に行けるようになったかもしれない道を閉ざしたのも、父だという思いがありました。あのときおばのところへ行けたなら、今ごろ何もなかったかのように中学に通い、勉強もできていたかもしれないのにと思うと、父が言っていることとやっていることに対して矛盾を感じることもありました。
 自分の中では「えへへ」で終わるほど簡単なものではなくなっていました。父は自分の気持ちをわかっていないとも思いましたが、自分としても学校に行かなきゃいけないと思いながらも行けない気持ちをうまく説明できない状態でした。

 父は勉強を教えてくれることもありましたが、教えてもらってもほとんど頭に入りません。学校に行けなくなった当初は勉強をしなきゃいけないと思ってはいても、できる状態ではありませんでした。
 同じ教室にいた同級生からは、どんどん遅れていく。このまま勉強ができなければ、学校に戻ることはできない。戻っても一人落ちこぼれたまま。落ちこぼれたままでは上位の成績は期待できない。そうすると高校進学が、高校に行けないと大学にも、と、また負のスパイラル。
 勉強ができるという意味では、学校はありがたい場所です。学校の教科だけが勉強ではないと理解したうえで言うのですが、自分でやってみてわからなかったところを、学校では一方的だけど教えてくれ、1日5~6時間はいやでも勉強する場が確保されている。そのことがどれだけありがたいかと思いました。
 そうは思っても学校に行けないのです。
 学校に行けなくなってもっとも大変だったもののひとつは、勉強面がどんどん遅れていくことでした。
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プロフィール
HN:
フリースクール「ラヴニール」
年齢:
14
性別:
非公開
誕生日:
2010/04/01
自己紹介:
2010年4月より大阪市にて活動をしているフリースクールです。日常の様子、思うことなどを更新しています。過去には、学校に行かなかった体験談、フリースクールって何なん? も、連載していました(カテゴリ分けしてあります)。
 
ブログ投稿者:
代表と、スタッフ1名で担当しています。
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