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フリースクール「ラヴニール」の日常と、その他イベントのお知らせ・ご報告。他にはフリースクールとは? 学校に行かないあいだに何があった? などの連載をしています。 Posting of comments like the following will be declined: ・Comments other than Japanese. ・Comments that seems to be in Japanese through translation website.
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体験談2017.12.13

■ 放っておいてくれ・3 ■

 弟はと言いますと、見た目は何事もなく過ごしているようで、どこか腫れ物に触るようにしていました。

 中学の担任の家庭訪問もありました。当然そのときは部屋のドアを閉め、そして、部屋の片隅に隠れるようにしていました。30分ほど母と話していたでしょうか。担任が帰る、というときです。部屋のドアがノックされました(さすがにこのときは母でもノックして入ってきました)。
「ほら、先生がお帰りになられるんだから、顔ぐらい見せなさい」
 自分としては、担任に会いたくありません。
「何をしてるの!先生がいらっしゃっているというのに顔も見せなかったんだから、先生が帰られるときぐらいお見送りしなさい!」
と、自分の腕をつかみ、強引に部屋から引っ張り出そうとします。
「お母さん、いいですよ。ご本人がいるとわかれば、それで大丈夫ですから」
 担任の声は聞こえるものの、母には聞こえていたのかいないのか、腕を引っ張り続け、とうとう自分を部屋から出しました。
 ただでさえ迷惑をかけている相手です。自分が学校に行ってさえいれば、この家庭訪問だってしなくてすんだはずです。また、どこかで
「この教師がもっとちゃんとしてくれたら、いじめがしっかり解決して、自分はこんなことにならずにすんだのに」
と責任を押し付ける気もちもあって、自分としては担任に顔を見せたくなかったし、会ったら会ったで恨む気持ちが強くなりそうで会いたくなかったのです。

 担任が帰ってから、もちろん母に責められました。母は当然、自分が担任に会いたくなかった理由など知らないし、担任でさえ気づいていないのだから、いじめが続いていたことも知りません。
「何なのあの態度は!出てきたかと思えば、恥ずかしいじゃないの!」
 そもそも自分は担任に会いたくなかったのに、強引に引っ張り出したのは母。自分の意思で出てきたわけじゃないのに、さも自分の意思で出てきたみたいに。自分は部屋に戻り、ドアを閉めようとしましたが、一瞬早く母の手が入って、ドアを開けっ放しにされました。
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プロフィール
HN:
フリースクール「ラヴニール」
年齢:
14
性別:
非公開
誕生日:
2010/04/01
自己紹介:
2010年4月より大阪市にて活動をしているフリースクールです。日常の様子、思うことなどを更新しています。過去には、学校に行かなかった体験談、フリースクールって何なん? も、連載していました(カテゴリ分けしてあります)。
 
ブログ投稿者:
代表と、スタッフ1名で担当しています。
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