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フリースクール「ラヴニール」の日常と、その他イベントのお知らせ・ご報告。他にはフリースクールとは? 学校に行かないあいだに何があった? などの連載をしています。 Posting of comments like the following will be declined: ・Comments other than Japanese. ・Comments that seems to be in Japanese through translation website.
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体験談2017.11.22

■ 自分が悪いことはわかっているけれど ■

 ある日の朝、何も持たずに家を出ました。とりあえず外に出て、どこかに行こう。どこか高いビルがいいな。もし高いところから飛び降りたら、飛んでいる間は楽しいかもしれない。下に落ちた瞬間は痛いかもしれないけど、そんなのきっとすぐにわかんなくなるだろうな。
 そんなことを考えながら、歩いていたように思います。
 今自分に起こっていることは、すべて自分が努力すれば解消することじゃないか、もっとがんばればいいだけじゃないか、と思うと、今の自分はただ目の前の困難から逃げているだけ、自分はただの弱虫だ、と思えてきました。
 でも、これ以上どうしたらいいの?何かいい方法があるの?教えてよと自問自答すると、返ってくるのはいつも、「そんなこと言ってるぐらいなら努力すりゃいいじゃん」。その努力がこれ以上無理なのに、自分で出す答えも「努力」なのです。
 逃げることは弱いこと、悪いことだと思っても、もうどうすることもできませんでした。

 後で振り返ってみて、ここでなぜ死を選びきれなかったんだろうと考えることがあります。
 ものすごく単純な理由なのですが、自分なんていないほうがいいと思うくせに、家族を悲しませたくなかったのです。悲しませたくなかったけど今の状況からは逃れたい。その結果、ただひたすらふらふらと、どこかを歩くだけになっていました。家族は悲しむかもしれないけれど、どこかで生きているという希望は残るから、と。
 まだどこかで何とかなるかもしれないという希望を、家族(特に母)に対して抱いていたからこそ、死を選びきれなかったのではないかと、今では思います。
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プロフィール
HN:
フリースクール「ラヴニール」
年齢:
14
性別:
非公開
誕生日:
2010/04/01
自己紹介:
2010年4月より大阪市にて活動をしているフリースクールです。日常の様子、思うことなどを更新しています。過去には、学校に行かなかった体験談、フリースクールって何なん? も、連載していました(カテゴリ分けしてあります)。
 
ブログ投稿者:
代表と、スタッフ1名で担当しています。
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