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フリースクール「ラヴニール」の日常と、その他イベントのお知らせ・ご報告。他にはフリースクールとは? 学校に行かないあいだに何があった? などの連載をしています。 Posting of comments like the following will be declined: ・Comments other than Japanese. ・Comments that seems to be in Japanese through translation website.
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ラヴニールは、まだまだ夏休み中です。が、しかし。

しばらくしたら番外編として復活するかも、と言っていた、「フリースクールって何なん?」。
早くも復活です。

その理由は・・・
「ところで、フリースクールってどのような効果があるのか?」
という点を、書いてなかった! と気づいたため。

実はあまり、こんな効果があります! と言うのは好きじゃありません。
だって、それがいいと感じるかは人それぞれだし、でも自分はそれがよかったという体験の元、フリースクールに携わっている。あくまで「自分が」であって、他の人はどう感じるか・・・。

というのもあり、効果を説明するのは本当は苦手なんです。
ですが、ここは思いきって、こんなメリットがあります、ということを、どどーんとアピールしちゃおうかと思います。

アピールしておいて何ですが、「すべての人に同様に効果が現れる」わけではありませんし、感じ方も人それぞれです。
先ほどの繰り返しとなっておりますが、それだけ大事なことだとご了承いただけましたら、幸いです。
この前提のもと、下記をお読みいただけたらと思います。

1.似たような体験をした人がいること

だから、「お前、学校に行かない(行かなかった)なんて、おかしいんじゃね?」という人はいません。
途中から学校に行く人もいるし、ずっと学校に行かない人もいるし、様々なので、誰がどうおかしいというふうにならないのが、フリースクールのメリット。だから、いじめもありません(少なくともラヴニールでは)。

いろんな趣味をもった人、いろんな経験をもった人がいて当たり前。ラヴニールでは、たぶんみんな、「こんな話したら退かれるかな・・・」という話をされても、退くどころか、興味をもって聞いてくれちゃうかもしれません!?

似たような体験をした人がいることで、どうなるか

「なぁんだ、自分だけじゃないんだ」という気持ちを得ることができます。自分ひとりじゃなくて、他にもいるんだ・・・、安心する気持ちです。


2.いろんな年齢の人がいること

だから、「えっ、私(スタッフ)が○歳のときに、○○さんは・・・(泣)」なんていうことは、当たり前。
スタッフと参加者、ではなく、参加者同士でも、このような会話はあるかもしれません。
いろんな年齢の人がいることで、自分のきょうだいではないんだけど、友達というんでもないんだけど、でも何なんだろう、仲良しなんだよな・・・、という不思議な人ができます。

この「不思議な人」は、参加者にそれまでなかった発見や興味を、何かしら提供してくれるかもしれません。
「不思議な人」と自分の関係は、参加者同士でも、スタッフ同士でも、参加者とスタッフでも、いろんな関係から生まれてきます。
いろんな年齢の人がいるのだから、勉強の内容だって、みんな同じじゃなくて当たり前。同じ年齢でも、している内容が違って当たり前。ひとりひとりが理解できている・できていない、または興味がある・ないにあわせて、好きなところから始めることができます。

いろんな年齢の人がいることで、どうなるか

「自分もあの人みたいになれるかな」という目標をもつことができます。また、自分よりも後から入ってきた参加者には、今度はいつのまにか目標とされる立場になります。目標にする・されるとここでは書きましたが、そこに学校のような年齢別の上下関係はなく、先に利用し始めたなどの順による序列もありません。

勉強も、長く休んでいてずっとしていない、という場合には、ずっと前にさかのぼって始めても、誰も何も言いません。
さかのぼって始めることで、そのときはわからなかったところは学びなおしとなり、改めて理解しやすくなる、といいます。


「あの人ががんばっているから、自分もがんばれるかな」
「あの人がやっているけど、自分はちょっと休憩。ほかの事をやってみよう」

そうして、フリースクールでは、それぞれがそれぞれを、互いに刺激しあい、成長していく場であるといえます。
成績や成果などを比べられることはない、競争のための学習ではなく「協同学習」の場、とも言えるでしょうか。


フリースクールで得られる最大の効果は、

それぞれのペースで、
それぞれが必要だと思うことを、
それぞれの安心の中で、
自己肯定の感情と一緒に獲得できる場


だと、言えると思います。今の世の中、本物の自己肯定感を得ることって、なかなかできませんよね!?
それがフリースクールでは、できちゃうかも!?
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< あとがきにかえて >

フリースクール「ラヴニール」を始めたのが2010年4月だから、活動自体はかれこれ8年目ということになる。
その間、もったいなくも「ただ何となく」フリースクールをしてきた、そんな気もちがあります。本音を言うと。

だから、8年目にもなるのに、何もかもが宙ぶらりん、中途半端だなと思い始めたのが、最近。
何度も尻をたたかれて、やっとのことで本気になったというか、いや、まだ世間全般から見れば本気じゃないのだろうけど、これでもすこ~しは、「フリースクールをしているんだ!」と、胸を張って言えるようになった・・・、かな。

あっ、「やっとかよ!?」というツッコミは、なしでお願いします。


< 何で伝わらないんだろう? >

当初フリースクールを始めた理由が、「学校に行っている・行っていない関係なく、一人の人として受け入れてもらえたことで、その場が居心地よく感じられたから。だから、自分も居心地のいい場所をつくりたい」だった。

ただそれだけの、思いだけは強く、されど概念はぼんやりし状態で始めたフリースクール。
自分「のみ」の思い「だけ」が強いことは、今でも否定しない。というか、今でも「自分『のみ』の思い『だけ』が」という状態であることも、否定しない。

こんな、自分よがりの状態でも手伝ってくれた、これまでにかかわってくださった皆さま。
見学にいらした人、わずかながらでも在籍した人、その保護者の方、ボランティアスタッフ・・・。
独りよがりな場所に、よくぞついてきてくださいました、という思いでいっぱいです。

その一方で、「何でこう、人に伝わらないんだろう?」と、もやもやした気もちも抱えていた。
私の思いはこれだけ強いのに、その思いはどうして伝わらないんだろう? 
どうして思うように、スタッフや利用する子ども・その保護者の方に、つながらないんだろう?


<自分でも「フリースクール『ラヴニール』」を理解していなかった>

開設当初は、あれもしたい、これもしたいと思っていたはず。こんな空気にしたい、こんな場所にしたい、あんな場所に出かけたい・・・、etc.

その、自分の頭の中で描いていた「○○したい」を、どれだけ実行できただろう。


ん? ・・・自分の頭の中?


自分の頭の中って、他の人に見えるのだろうか?

答えはもちろん、「No」。どんな心理テストをしたって、物理的に病院でMRIやら開頭手術を受けたって、その人の思考までは見えるわけがない。
のに私は、その他人から見えないものを、「わかってよ!」と思っていたのだ。
そらそうだ、伝わるわけがないじゃん。

そこで、フリースクールとは何だろうか? ということを形にしてみたのが、「フリースクールって何なん?」という連載だったのです。


ふう、やっとここまでたどり着いた。


見えないものを見える化してみて初めて、「そういや、こんなこともしたなぁ。あのときは・・・」「そうそう、この仕事を手伝ってもらえると、ものすごく助かるんだ」といったあたりが見えてきた。

今まで、「じゃあ、ラヴニールの強みは何ですか?」と尋ねられて、「えっと・・・、学校に行けなかった経験だけは豊富に有してます!」としか言えなかった。
実は「強み」に関してはまだまだ見えていなくて(ここも、「まだなのかよ!?」というツッコミはナシで)、いや、強みさえなかった団体だと、やっとのことで整理ができて。

見える化することは、自分にとってもものすご~く有用なんだってことが、やっとのことで理解できた。


<なぜ、フリースクールをしているんだろう?>

そのうえで、原点に立ち返る機会があった。

ものすごく極端な話をすると、世間一般的な誤解として、「学校に行かないなら、せめてフリースクールぐらい行って」というのがあった。今ももしかしてあるのかな?

学校に行かないなら、「フリースクール『ぐらい』」って・・・。あのですね・・・。
いや、「フリースクールもずいぶんと低くみられたもんだぜっ、へっ!」というわけではなく。

ひとりとして同じ人がいないなら、本来、ひとりひとりの人生もちがうはず。
当然、思考もちがうはず。その思考にいたるまでの学びも、ちがうはず。
どこでどう考え、何を感じ、何に影響を受け、何に傷つけられてきたかって、みんな異なるのが、本来は自然なはず。

こう考えるならば、ある程度の年齢になったら、と、一律に決まっているのはいいのだろうか。
皆が同じように一律に、というのが「当たり前」になっているあまり、ここから外れてしまったら、「みんなと一緒にできないことがおかしい」となるのは、本来不自然なはず。

ならば、もうひとつの道を考えるのは自然、とも言えるけれど、「メインストリーム」か、でなければ「もうひとつの道」か、という二択も、ちがう気がする。

言ったでしょ? ひとりとして同じ人がいないのなら、人生も、思考も、そこに至るまでの学びもちがうはずだ、って。ということは、選択肢が2つしか選べないのもちがう、って。

フリースクールの代表としてこんなことを言うのはちがうな、と思いながらも、思い切って言ってしまうけれども、「誰もが、自分がもっとも安心できる場所で、自分が選んだ学びをできること」が、本来はいちばんいいと思っていて。
この前提をもちながら、じゃあ、なんでフリースクールをやっているのか? と言うと。

多くある学びの場の中から、「家でもなく、学校でもない場所で、同じかもしくは違う年齢の人、友達なのかそうじゃないのか、よくわからない人とともに過ごす場所」を選びたい人は、多くはないかもしれない。
それでも、そのわずかな人にとってはこういうあいまいな、わけのわからん場所が安心できるというのなら、それだけで、フリースクールの存在意義としては達成されているんだと思う。

かつての私が、そうだったように。


あ、ここにつながったか!
うん、最終的には、何だかんだで自分が体験してきたことから得られる感覚が、いちばん近いのかもしれない。





「フリースクールって何なん?」を始めるにあたって予告として起こした内容と重複している部分もある、今回の記事。連載としては、ここらで一旦終わります。

次からは、新たな連載をスタートするので、皆さん、乞うご期待あれです。
何らかの形でお知らせするとは思いますが、この連載と同じように毎週月曜日とは限りません。
週に2回の掲載になるかもしれないし、曜日が変わるかもしれないし・・・。

とにかく、次の連載が始まったときには、またよろしくお願いいたします。

なお、質問がありましたら、いつでもお寄せください。そのときには、「フリースクールって何なん? 番外編」を、掲載するかもしれません☆
ふじさん2017.7.17

下記、ボランティアスタッフより投げつけられた質問です☆
いや、投げつけられたと言っては、失礼ですな。


<地域とのつながりはどうなってるの?>

現在は、つながりらしいつながり、というのはないです。ですが、たまたま平成29年2月より拠点のある場所が、地域のつながりという意味では、どうもおもしろそうな町。何かしらアンテナを張っておいてみようと考えています。

今年の4月は終わっちゃったから、次の4月に、何かアクションを起こしたい・・・


前の拠点も今の拠点も、ラヴニールは住宅街の中にあります。ですので、当然、お隣さん・ご近所さんもいらっしゃいます。
以前、たまたまご近所の方から、声をかけられました。
「お宅に通っていらっしゃるお子さん・・・」

省略はしましたが、お褒めいただいたもの。そのお話しぶりからするに、「学校に行っている・いない」という面からのアプローチではないように感じられました。なんとなくですが、ご近所の方たちのまなざしは、学校に行っていようがいまいが、ひとりの人として見てくださってるような気がします。


ここまでの話は、あくまでラヴニールの話。他フリースクールさんによっては、地域ともっと密接だったり、逆にラヴニールのようにほとんどつながりがなかったり、様々です。ここも、100あれば100通りの・・・、です。


<保護者の方は、活動に参加していいの?>

どうぞどうぞ!
物理的に顔の見える関係という意味で、大歓迎です。
野球観戦・前拠点のラストパーティーのときには、保護者の方にもご参加いただきました。
この2つの行事のときには「保護者の方の参加も歓迎します」と銘打ったものでしたが、イベントに参加していい?」とお尋ねいただけたら、お手伝いをお願いするかもしれません(逆に、手が足りそうなときには、お気持ちだけありがたく頂戴することも、あるかもしれません)

たとえば平日に手が空いている、という方がいて、お子さんを通わせるだけでなく、何かしら活動にも興味がある、という方がいらっしゃったら、遠慮なくお声がけください!

通信の発送など、何か限定したものだけ手伝うよ~、でも可能です。
けしき2017.7.10

フリースクールのスタッフは、決して遊んでるわけじゃありません! 続きます。

<広報活動>

ラヴニールをもっとよく知ってもらうには、ラヴニールのことを宣伝しなきゃいけません!

ラヴニールが使用している広報媒体としては、だいたいこのあたり。

SNS

twitter、facebookページ、ブログを使用しています。twitterについてはブログと連携させているので、ブログを更新すると、自動的にブログ更新のお知らせがつぶやかれます。
あまり更新頻度は高くありませんが、その日あったできごとや、思うこと、イベントの報告などが掲載されています。
臨時のお休みのお知らせについても、SNSを利用しています。

ホームページ

内情をお話しすると、ラヴニールにくるお問い合わせの95%は、ホームページ経由です。ですので、見やすくてわかりやすいホームページが求められる・・・

ええ、今のホームページが見づらいのはわかっております。現在、大規模更新中です。

(2017年7月1日現在)

紙媒体

紙媒体は2種類。ラヴニール通信「ラヴ・ノート」と、三つ折りチラシ。通信は見学に来られた方にお渡ししたり、賛助会費をいただいたお礼にお送りしたりしています。
三つ折りチラシは、イベントなどでラヴニールのブースを出展したとき、テーブルの端にちょこっと置いておく用。となりには併せて通信も置いています。三つ折りチラシは、お気軽にお持ち帰りいただける用に。

・・・って、どれだけ媒体を利用しているか、を並べりゃいいってもんじゃあ、ありません。
要はどう利用するか、ですな。うむ。

この他に、ブース出展の際に模造紙を貼ったり、アルバムを使ってどんなことをしているか見ていただくというのも、広報になるのかな。アルバムは、ラヴニールに見学にいらした方に説明する場合にも利用しています。

<書類の作成>

ラヴニールの活動を行うとき、助成金を申請することがあります。もしその申請が通ったら、一定期日までに報告書を作成します。これら書類を作成するのも、スタッフの大事な役割です。余裕持って出せばいいのに、いつも間際になるんだよなぁ・・・。
にゅうどうぐも2017.7.03

フリースクールのスタッフは、決して遊んでるわけじゃありません! というのを、ここで書いていこうと思います。

<見学に来る方への対応>

見学にいらっしゃる方は、フリースクールを探していてラヴニールにたどり着いた親御さん・お子さんや、ボランティア希望の方、実習としての学生ボランティアを受け入れる場合、大学の先生や学生さん、通信制高校の渉外担当の方などなど、多岐に渡ります。

<メール・電話などによる問い合わせの返答>

見学の前には、一度問い合わせていただくよう、お願いをしています。問い合わせがなく飛び込みでの見学用に、少しだけ資料を用意はしていますが、あらかじめ連絡いただけると、見学の日までに資料の中身をチェックして足りない分を補充できるなどの余裕が生まれます。予定調整、大事!

<会計業務>

「会計業務」のなかにもいろいろあって、月々の利用料・入会金の請求、入出金があったら記帳、個人に立て替えてもらっているものの精算、銀行まわり、ときどき手元の金額と記録上の金額が合致しているかチェック、記録の漏れがないかチェックなどしています。しっかり記録しているはずなのに、なぜか誤差が出るんだよなぁ・・・

月々の利用料の請求は、毎月末をめどに行っています。このとき、ラヴニール内にある「参加表」に印が打ってあると、計算がめっちゃスムーズです♪

<在籍校とのやりとり>

義務教育期間中の場合は、フリースクールに通っていても、「小学校」や「中学校」に在籍していることになります。文部科学省の通達で、

学校以外の施設において相談・指導を受けるとき、下記の要件を満たすとともに、当該施設への通所又は入所が学校への復帰を前提とし、かつ、不登校児童生徒の自立を助けるうえで有効、適切であると判断される場合に、校長は指導要録上出席扱いとすることができる

とあるように、学校に通っておらずラヴニールに通っていても、ご希望される場合は、在籍される小学校や中学校の出席日数として報告をすることが可能です。

この場合、出席日数の報告をする頻度については、お子さんが在籍する学校の先生からの要望にお答えすることが多いです。だいたい月ごと、週ごと、ファックスで、メールに添付で、という形が多いです。

学校の先生からは、時々お電話をいただいたり、直接訪問にいらっしゃることもあります。
プロフィール
HN:
フリースクール「ラヴニール」
年齢:
14
性別:
非公開
誕生日:
2010/04/01
自己紹介:
2010年4月より大阪市にて活動をしているフリースクールです。日常の様子、思うことなどを更新しています。過去には、学校に行かなかった体験談、フリースクールって何なん? も、連載していました(カテゴリ分けしてあります)。
 
ブログ投稿者:
代表と、スタッフ1名で担当しています。
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