フリースクール「ラヴニール」の日常と、その他イベントのお知らせ・ご報告。他にはフリースクールとは? 学校に行かないあいだに何があった? などの連載をしています。
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坊主めくりをしていました。百人一首の読み札のみを使って、この読み札に描かれているのが「男性」か、「女性」か、男性だけど「坊主」なのかが、勝敗の行方を左右します。
これにローカルルールを取り入れて、ラヴニールでは2つのローカルルールを採用。
1)中央に出ている札がない時に「女性」をひいたら、もう1枚山札からめくることができる。
2)一段高いところに座っている人(天皇や○○院など)をひいた場合に、もう1枚山札からめくることができる。女性で一段高いところに座っている人は、「どちらの役割も」できる、ラッキーカード(中央に札が出ているときは、中央の札を回収しつつ、「一段高いところ」だから、山札からもう1枚めくることができる。中央に札がないときは、「女性」と「一段高いところ」で2枚めくることができる。この間にさらに女性カードをひくとめくる枚数は増えるけど、坊主をひくとちょっと悲しい)
この2つを同時に採用することはありませんが、ローカルルールがあることで、自分が何枚目をひくことになるのかの計算が狂うことになるので、不正もしづらいし、本当にカード運のみの勝負になります。
(このローカルルールを採用したことで、最後に坊主をひくように細工をした私のきょうだいが、最後のカードをなかなかひきたがらないので、それで不正がばれたということが、何度もありました☆)
以下、会話の流れがこういう感じだったというのを表現するためドラマに出演されている芸能人の方の敬称を省いている箇所があります。呼び捨てにするなど失礼きわまりないことをご了承ください。
ある子は、毎週日曜8時といえば大河ドラマを見ているのだそう。その子自身がではなく、誰か他の家族の人が見ているので、同じ部屋にいれば自然と目に入ってくるんだとか。
私はというと、今シーズンの大河ドラマは見ていないけれど(好きな俳優さんが出てはいたのですが)、ちょうど平安末期から鎌倉時代に移り変わるあたり、源平合戦のゴタゴタやそのころの和歌がちょっと好きで、全部ではないけれど何句か覚えています。
坊主めくりでたまたまひいたのが、私の好きな句、前大僧正慈円の「おほけなく~」の句でした。「坊主」なので持っていたカードを中央に出すことにはなりましたが、
「そういえば、これ、山寺宏一なんだよ」
と言うと、
「え~っ?」
と、大河ドラマを一緒に見ていると言った、その子。
「うん、ホント。ほら、後鳥羽上皇に仕えてる。あ、後鳥羽上皇も、この札の中にあるはず」
百人一首の99番目、「後鳥羽院」が、つまりは後鳥羽上皇のこと。
「マジか~、あいつか~!」
「うん、あいつね(笑、尾上松也のことを言ってるんだろうな~)。それに、九条兼実って、割と最初のほうかな? に出てきてたでしょ? その人が、慈円のお兄さんらしい」
「山ちゃんと田中が兄弟って!(笑)」
「そうみたい。これは、あたしも調べて知ったのだけどね。あと、この『鎌倉右大臣』は、源実朝だって」
「柿澤勇人~!」
その後も坊主めくりは続いたけれど、単にカードをめくるだけでなく、「いつも以上に注視して」坊主めくりが続きました。そしてここに名前が出てきたカードをひいたときには歓声があがったり、
「後鳥羽院、一段高いところにおるやん!」
「そら、上皇とか院って、『天皇の地位を譲った人』のことだもん。今もそうでしょ? 昔は今みたいに年齢を重ねてからじゃなく、若くても天皇の地位を自分の子どもに譲るとか、あったらしいよ」
もちろんドラマに登場する方たちがそのまま、鎌倉時代に生きていた方たちと同じ顔立ちだというわけではないことは、その子だってわかっています。けれどこれで一気にドラマと実際の歴史がさらに「おもしろく」結びついたそうで、百人一首とも関連付けていました。
「ということは、柿澤勇人の父親って、大泉洋・・・」
「そうなの? あれ? 実朝って、3代目だよね? 大泉洋が頼朝だったのだから、初代でしょ?」(ちなみに私が好きな俳優とは、大泉洋さん)
「実朝は、頼家(2代目)の『弟』だから」
「(あ、じゃあ、「甥の公暁」って、2代目の子、ってこと?)」
ドラマは見ていないけれど、百人一首のマンガで鎌倉右大臣が実朝であり、甥の公暁に暗殺されるという史実も知っていた私には、いまいちこの相関図がわかっていませんでした。頼朝の孫でさらに甥って、いったいどんな年齢関係? とずっと思っていたのですが、そうか、2代目と3代目は兄弟だったのね、と、長年の勘ちがいが解消されました(つまり公暁が頼朝の孫にあたる、という解釈でいいですよね??)
私自身、歴史は結構好きで、その中でも戦国時代と江戸時代末期の、人が入り乱れてゴチャゴチャしているあたりが好きなのですが、こういった関係がわかってくると、自分が好きな時代以外にも好きな時代が増えてきそうです。
ドラマで語られているすべてが史実ではないとわかった上でなら、私はこういった切り口から興味をもつのもアリだと思います。今回この子は、ドラマともうひとつ「百人一首」からも興味をもつきっかけを得たということで、教科としての社会はあまり好きじゃなかったけど、でもおもしろいのかも? と思ったそうです。
これにローカルルールを取り入れて、ラヴニールでは2つのローカルルールを採用。
1)中央に出ている札がない時に「女性」をひいたら、もう1枚山札からめくることができる。
2)一段高いところに座っている人(天皇や○○院など)をひいた場合に、もう1枚山札からめくることができる。女性で一段高いところに座っている人は、「どちらの役割も」できる、ラッキーカード(中央に札が出ているときは、中央の札を回収しつつ、「一段高いところ」だから、山札からもう1枚めくることができる。中央に札がないときは、「女性」と「一段高いところ」で2枚めくることができる。この間にさらに女性カードをひくとめくる枚数は増えるけど、坊主をひくとちょっと悲しい)
この2つを同時に採用することはありませんが、ローカルルールがあることで、自分が何枚目をひくことになるのかの計算が狂うことになるので、不正もしづらいし、本当にカード運のみの勝負になります。
(このローカルルールを採用したことで、最後に坊主をひくように細工をした私のきょうだいが、最後のカードをなかなかひきたがらないので、それで不正がばれたということが、何度もありました☆)
以下、会話の流れがこういう感じだったというのを表現するためドラマに出演されている芸能人の方の敬称を省いている箇所があります。呼び捨てにするなど失礼きわまりないことをご了承ください。
ある子は、毎週日曜8時といえば大河ドラマを見ているのだそう。その子自身がではなく、誰か他の家族の人が見ているので、同じ部屋にいれば自然と目に入ってくるんだとか。
私はというと、今シーズンの大河ドラマは見ていないけれど(好きな俳優さんが出てはいたのですが)、ちょうど平安末期から鎌倉時代に移り変わるあたり、源平合戦のゴタゴタやそのころの和歌がちょっと好きで、全部ではないけれど何句か覚えています。
坊主めくりでたまたまひいたのが、私の好きな句、前大僧正慈円の「おほけなく~」の句でした。「坊主」なので持っていたカードを中央に出すことにはなりましたが、
「そういえば、これ、山寺宏一なんだよ」
と言うと、
「え~っ?」
と、大河ドラマを一緒に見ていると言った、その子。
「うん、ホント。ほら、後鳥羽上皇に仕えてる。あ、後鳥羽上皇も、この札の中にあるはず」
百人一首の99番目、「後鳥羽院」が、つまりは後鳥羽上皇のこと。
「マジか~、あいつか~!」
「うん、あいつね(笑、尾上松也のことを言ってるんだろうな~)。それに、九条兼実って、割と最初のほうかな? に出てきてたでしょ? その人が、慈円のお兄さんらしい」
「山ちゃんと田中が兄弟って!(笑)」
「そうみたい。これは、あたしも調べて知ったのだけどね。あと、この『鎌倉右大臣』は、源実朝だって」
「柿澤勇人~!」
その後も坊主めくりは続いたけれど、単にカードをめくるだけでなく、「いつも以上に注視して」坊主めくりが続きました。そしてここに名前が出てきたカードをひいたときには歓声があがったり、
「後鳥羽院、一段高いところにおるやん!」
「そら、上皇とか院って、『天皇の地位を譲った人』のことだもん。今もそうでしょ? 昔は今みたいに年齢を重ねてからじゃなく、若くても天皇の地位を自分の子どもに譲るとか、あったらしいよ」
もちろんドラマに登場する方たちがそのまま、鎌倉時代に生きていた方たちと同じ顔立ちだというわけではないことは、その子だってわかっています。けれどこれで一気にドラマと実際の歴史がさらに「おもしろく」結びついたそうで、百人一首とも関連付けていました。
「ということは、柿澤勇人の父親って、大泉洋・・・」
「そうなの? あれ? 実朝って、3代目だよね? 大泉洋が頼朝だったのだから、初代でしょ?」(ちなみに私が好きな俳優とは、大泉洋さん)
「実朝は、頼家(2代目)の『弟』だから」
「(あ、じゃあ、「甥の公暁」って、2代目の子、ってこと?)」
ドラマは見ていないけれど、百人一首のマンガで鎌倉右大臣が実朝であり、甥の公暁に暗殺されるという史実も知っていた私には、いまいちこの相関図がわかっていませんでした。頼朝の孫でさらに甥って、いったいどんな年齢関係? とずっと思っていたのですが、そうか、2代目と3代目は兄弟だったのね、と、長年の勘ちがいが解消されました(つまり公暁が頼朝の孫にあたる、という解釈でいいですよね??)
私自身、歴史は結構好きで、その中でも戦国時代と江戸時代末期の、人が入り乱れてゴチャゴチャしているあたりが好きなのですが、こういった関係がわかってくると、自分が好きな時代以外にも好きな時代が増えてきそうです。
ドラマで語られているすべてが史実ではないとわかった上でなら、私はこういった切り口から興味をもつのもアリだと思います。今回この子は、ドラマともうひとつ「百人一首」からも興味をもつきっかけを得たということで、教科としての社会はあまり好きじゃなかったけど、でもおもしろいのかも? と思ったそうです。
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プロフィール
HN:
フリースクール「ラヴニール」
年齢:
14
Webサイト:
性別:
非公開
誕生日:
2010/04/01
自己紹介:
2010年4月より大阪市にて活動をしているフリースクールです。日常の様子、思うことなどを更新しています。過去には、学校に行かなかった体験談、フリースクールって何なん? も、連載していました(カテゴリ分けしてあります)。
ブログ投稿者:
代表と、スタッフ1名で担当しています。
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