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フリースクール「ラヴニール」の日常と、その他イベントのお知らせ・ご報告。他にはフリースクールとは? 学校に行かないあいだに何があった? などの連載をしています。 Posting of comments like the following will be declined: ・Comments other than Japanese. ・Comments that seems to be in Japanese through translation website.
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 たまたま、数年前のあるノートを見返したとき。
 
 そのときの私、「今月できたこと」が、想定していた1割でした。
 その前にしなきゃと思っていることを書き出し、それに対してどのぐらいできているか、の評価が1割。とてつもなく低い数字でした。
 
 言い訳をするなら、そのときはちょうど第二子妊娠中。人によるかもしれませんが、私の場合、2人目のときは吐き下すことはなく、ただひたすら、気力がずどーんと落ち込みました。倦怠感というのとも、またちょっと違った気がします。
 何より大変だったのは、自分だけなら体調が悪くても何とかなるけれど、第一子はそうはいかない。私が体調悪かろうがなんだろうが、お腹がすけばお腹すいた! と要求してくるので、
「お母さんは食べたくないの!」
を理由に作らないわけにもいかない。
  
 結果、レンジであたためてすぐに食べられる、冷凍のピザ。
 
 そのときの私、とにかく「あれもやらなきゃなのに」「でも実際、思っても体動かない」「でもやらなきゃ、やらなきゃ」と思っているうちに1日が終わり、ご飯も作れず、家事も思うようにできず、ずどーんと落ち込んだまま、また次の日も、という日々でした。 
 
 ノートに書いてあった「しなきゃと思っていること」。
 
・そうじ
・片付け
・栄養バランスのとれたご飯づくり etc.
   
(項目は他にもありますが、ひらがな・漢字のちがいは原文ママ)
 
 これらができてないなと思って、評価が1割。1割でも実は高めに見積もったぐらい。
 
 それに対して、他の人から。
 
「掃除は、どんな掃除?」
「う~ん、とにかく全体」
「片付けは?」
「とにかく雑然としているので・・・」
「ご飯は?」
「とにかくしんどいので、作るに作れないけれど、でも子どもにも、好き嫌いのないようにしたいし・・・」
 
 
「でも、現状できてなくて悩んでるんだよね? もっと細かくしてみたらどうだろう?」
  
 
 その人や周りの人が教えてくれた方法は、こう。
 
「全体を掃除しようとすると大掛かりになって大変かもね。今日はここ、明日はここ、ってわけて掃除したり、ちょっと机の上を拭いたりホコリがかぶっているところを拭くのも、掃除だよね」
 
「掃除や片付けをしないと、命に関わる? そうでないなら、今は目をつぶって、あまり無理せず動けるようになるまではゴメン! っていうのも、ありかも」
 
「ご飯も、栄養バランスよりも前に、最低限食べる事はできているんなら、まずは何が大事かということだけ見失わなければ、今はそれでいいんじゃない? 栄養バランスは、最低限の『生命の保持』ができてからの話で」
 
 大きく考えてできてない! と思うのなら、そのできていないことを小さくして考えよう、と教えてくれました。
 
 しんどくて横になっていても、手の届く範囲ならガリバー状態でも何とかできるかも。
ちょっと調子がいいなら、棚のホコリぐらいなら拭けるかな。
 今積み上げられている紙類を分けてファイリングしたりするのも、座ったままでできる「片付け」だよな。 
 食事のバランスも大事! だけどもっと根幹の大事なことは、命を保つということだ!
 
 と思ったら、少し気もちがラクになって、「あれもできてない」「これもできてない」と、「ない、ない!」で必死だったのが、「小さいけれど、あれもできてる、これもできてる!」と、気もちを少し、前向きにすることができました。
  
 
 問題は分けて考える。
 
 他の人がしてくれたのは、この過程。
 もっと突き詰めてやる場合は、問題点や課題が出てきたら、
 
 ・その問題点が、なぜ問題点なのか。
 ・それは本当に問題点か? 別の考え方ができないか?
 ・この問題点を、どうしたいか(考えないことにする、先延ばしするなどの向き合い方も可)
  ⇒今向き合う! のなら、どうやって問題を問題でなくする?

 ここで、「分ける」という作業が出てきて、
 ・場所で分ける
 ・時間や期間で分ける
 ・人手で分ける
 
 などの方法を提示してくれたわけです。
 
 
「将来の目標なんて何もないや」
と、言う子どもがいます。別に悪いことだとは思いません。早く決めてそれに向かうのもアリだし、成長するにつれて見つけていくのもアリだし、もしかしてずっと探し続けて、今考えた道と違う方向へ進路を変えているかもしれないし。

 もし、目標がないことに問題に感じているのなら、「将来」という漠然と大きなものでなく、「1ヵ月後」「1年後」「○歳」は、こんな自分、これができるようになっている自分、分けて考えていくと、何か見えてくるかもしれないな、と、ふと思いました。
 
 




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プロフィール
HN:
フリースクール「ラヴニール」
年齢:
14
性別:
非公開
誕生日:
2010/04/01
自己紹介:
2010年4月より大阪市にて活動をしているフリースクールです。日常の様子、思うことなどを更新しています。過去には、学校に行かなかった体験談、フリースクールって何なん? も、連載していました(カテゴリ分けしてあります)。
 
ブログ投稿者:
代表と、スタッフ1名で担当しています。
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