フリースクール「ラヴニール」の日常と、その他イベントのお知らせ・ご報告。他にはフリースクールとは? 学校に行かないあいだに何があった? などの連載をしています。
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諸事情により今週の予定をアップせず、失礼しております。
来週の予定については、いつもどおり金~日の間でアップいたしますので、何とぞよろしくお願いいたします。
ラヴニールに見学いただいたときにお配りしている資料には、「フリースクールとは?」を、ざっくりと語っている部分があります。
といっても私自身はこういった制度や歴史的な背景はニガテな部類なので、この部分については他フリースクールより許可をいただいて、掲載をしております。
その中に、イギリスのサマーヒルスクールの創設者、A.Sニイルの教育哲学についての記載があります。(Alexander Sutherland Neill、 1883年10月17日 - 1973年9月23日) サマーヒルスクールが創設されたのは1920年代とのことなので、日本でいうと大正から昭和へのころにあたります。
引用先のフリースクールのホームページによると、ニイルは、「子どもは自分が興味のあることを、興味のある時に学んでこそ最もよく伸びる」という思いをもっていたようですが、それを今、まさしく自分の子どもが体現している姿を、日々見届けています。
私には就学前の子が2人います。
そのうちの1人が、今、一生懸命、ひらがなやカタカナを覚えようとしています。
最初は、別にそう仕向けたわけではないんですが、でも自然と我が家の環境がそうだったからか、乗り物に興味をもち、乗り物の中でも電車に強く関心を示し、運動の面では両親ともに野球好きだからか野球にも関心を示すようになりました。ときどき、私のダンナ(ここより下、いつも使っている「相方」という表現にします)と本来のルール無視な部分はあるけれど、二人で野球ゴッコをしています。
自宅から比較的近いところで様々な電車を見れることもあり、またターミナル駅に行っては電車を目撃していた子は、次には電車の種類に興味をもちました。私も相方も実家が遠方なこともあって、そのときにも普段見かけないような電車に乗る、他にもどうやら知らない電車はあるようだ・・・、と、乗ったこともない新幹線や特急の名前をたくさん覚えるようになりました。
続けて、「○○は、△△のじいちゃんちに行くときの電車だよ」なんて言っていたら、△△の部分に該当する地名に興味をもつようになりました。
「『こまち』は秋田から天王寺まで来るねん」
と、たまに「ん?」と苦笑いしたくなるような話もありますが、そこはご愛嬌。
野球の面でも、プロ野球のチームが北から南まで12あり、それぞれのチームがどこにあるか、という切り口から地名を覚えていました(場所と名前が一致しないことのほうが多かったですが)。
さらには、背番号から選手の名前を覚え、背番号を尋ねたら選手名を答えられるように(逆も同)。それまでに数字がある程度は読めるようにはなっていましたが、2桁の数字を正確に理解できるようになったのは、背番号が大きいかなと思います(子どもが言うときは、たまに1の位と10の位が逆転したりしてますが)。
そこから、今度は各選手の名前を書き始めるようになりました。
ひらがなを「読む」ことは、数字から少し遅れてできるようになっていましたが、書くほうについては結び目や全体が逆向き(鏡文字)になっていたりして、かわいいなぁ、なんて思いながら特に直さずに見ていました。
先日、
「おかーさーん、みてー」
と言うので、お絵かきボードを見てみたら、同じ保育園に通う子の名前を書いていました!
仮にそのお子さんの名前を「はるか」ちゃんだとして、私としては「は」も「る」も「か」も教えたことがないのに、増して「は」のように結びがある字は逆向きにぐるっと結んでいたのに、正確に書けています!
え~~~!! いつの間にひらがな覚えたの?
と尋ねたら、最初はえへへ♪ と照れていましたが、そこからすぐ、絵本の表紙裏にあった50音表を見ていたことが判明。ひととおり読めるので、自分で探し出して書いたそうです! 外国人選手の名前も、カタカナはまだ全部読めるかどうか怪しいけれど、一生懸命50音表から探し出して、書いています。
今の彼の姿は、まさしく「興味をもって学んでいる」姿だと、そして興味をもち楽しく吸収していることで、もっとどんどんその対象を広げようとしている、そんな姿。
ニイルの唱える哲学ほぼそのままを、目の前で見ているわけです。
そこには、「算数だからこういうふうに学ばなきゃいけないよ」「国語だからね・・・」と言わず、本当に自分の好きなことからどんどん世界を広げていっている、それには教科という垣根はないんだなと痛感しています。
話題はそれますが。
あわせて、最近では野球も相変わらず好きですが、相方が好きなこともあって、アメフトにも興味を持ち出した子。こちらも、野球同様本来のルール無視ではありますが、一生懸命相方とぶつかりあいながら、マネをして遊んでいます。
「おかーさーん、アメフトみたい~」
というので、NFLのハイライトを流していると、試合展開の中で「1st & 10」とあったり、途中で遠くへ飛ばすキックをしているシーンが出てきます。
それについて、興味をもった我が子。
「アメフトは、1回の中で4回攻撃できて、1st & 10 は、『10(ヤード)進みなさい』っていう意味で、進めたら攻撃は続けられる・・・また1stに戻るけど、4回目(4th)まででうまくいかなかったら、攻撃が変わるんだ」
「4回目でもうこれ以上ゴールまで近づけないな、と思ったら、遠くまでボールを蹴って相手チームがすぐタッチダウンできないようにするとか(=パント)、ゴールに向かってキックして点を入れるとか(この場合3点、タッチダウンは6点。その後キックが決まれば+1点、通常プレーで+2点、というのもある)、いろんな方法があるんだよ」
と、私も見ながら説明。
ここに書くと途中説明も入れながらになるため、実際もっと噛み砕いた言い方をしたようにも思いますが、「あっ、私、まったくルールを知らない人相手に説明できるようになった」と気づきました。
私もアメフトは、「ラグビーとどこがちがうの?」という程度にしかわからず、相方がたまたま好きだったのでそれに伴って、どうなったら点が入る、どうなったら攻撃を続けられる、といったあたりならわかります(ラグビーは相変わらずわかってないまま)。
個々のチーム名や選手名、反則、ディフェンスやフォーメーション(サッカーでいう4-4-2とか)まではまだまだわかりきっていませんが、こうして口にしてみる(外に出す=アウトプット)ことで、自分としても理解度がわかったり。
人の学びは、私自身の学びにも繋がっています。
来週の予定については、いつもどおり金~日の間でアップいたしますので、何とぞよろしくお願いいたします。
ラヴニールに見学いただいたときにお配りしている資料には、「フリースクールとは?」を、ざっくりと語っている部分があります。
といっても私自身はこういった制度や歴史的な背景はニガテな部類なので、この部分については他フリースクールより許可をいただいて、掲載をしております。
その中に、イギリスのサマーヒルスクールの創設者、A.Sニイルの教育哲学についての記載があります。(Alexander Sutherland Neill、
引用先のフリースクールのホームページによると、ニイルは、「子どもは自分が興味のあることを、興味のある時に学んでこそ最もよく伸びる」という思いをもっていたようですが、それを今、まさしく自分の子どもが体現している姿を、日々見届けています。
私には就学前の子が2人います。
そのうちの1人が、今、一生懸命、ひらがなやカタカナを覚えようとしています。
最初は、別にそう仕向けたわけではないんですが、でも自然と我が家の環境がそうだったからか、乗り物に興味をもち、乗り物の中でも電車に強く関心を示し、運動の面では両親ともに野球好きだからか野球にも関心を示すようになりました。ときどき、私のダンナ(ここより下、いつも使っている「相方」という表現にします)と本来のルール無視な部分はあるけれど、二人で野球ゴッコをしています。
自宅から比較的近いところで様々な電車を見れることもあり、またターミナル駅に行っては電車を目撃していた子は、次には電車の種類に興味をもちました。私も相方も実家が遠方なこともあって、そのときにも普段見かけないような電車に乗る、他にもどうやら知らない電車はあるようだ・・・、と、乗ったこともない新幹線や特急の名前をたくさん覚えるようになりました。
続けて、「○○は、△△のじいちゃんちに行くときの電車だよ」なんて言っていたら、△△の部分に該当する地名に興味をもつようになりました。
「『こまち』は秋田から天王寺まで来るねん」
と、たまに「ん?」と苦笑いしたくなるような話もありますが、そこはご愛嬌。
野球の面でも、プロ野球のチームが北から南まで12あり、それぞれのチームがどこにあるか、という切り口から地名を覚えていました(場所と名前が一致しないことのほうが多かったですが)。
さらには、背番号から選手の名前を覚え、背番号を尋ねたら選手名を答えられるように(逆も同)。それまでに数字がある程度は読めるようにはなっていましたが、2桁の数字を正確に理解できるようになったのは、背番号が大きいかなと思います(子どもが言うときは、たまに1の位と10の位が逆転したりしてますが)。
そこから、今度は各選手の名前を書き始めるようになりました。
ひらがなを「読む」ことは、数字から少し遅れてできるようになっていましたが、書くほうについては結び目や全体が逆向き(鏡文字)になっていたりして、かわいいなぁ、なんて思いながら特に直さずに見ていました。
先日、
「おかーさーん、みてー」
と言うので、お絵かきボードを見てみたら、同じ保育園に通う子の名前を書いていました!
仮にそのお子さんの名前を「はるか」ちゃんだとして、私としては「は」も「る」も「か」も教えたことがないのに、増して「は」のように結びがある字は逆向きにぐるっと結んでいたのに、正確に書けています!
え~~~!! いつの間にひらがな覚えたの?
と尋ねたら、最初はえへへ♪ と照れていましたが、そこからすぐ、絵本の表紙裏にあった50音表を見ていたことが判明。ひととおり読めるので、自分で探し出して書いたそうです! 外国人選手の名前も、カタカナはまだ全部読めるかどうか怪しいけれど、一生懸命50音表から探し出して、書いています。
今の彼の姿は、まさしく「興味をもって学んでいる」姿だと、そして興味をもち楽しく吸収していることで、もっとどんどんその対象を広げようとしている、そんな姿。
ニイルの唱える哲学ほぼそのままを、目の前で見ているわけです。
そこには、「算数だからこういうふうに学ばなきゃいけないよ」「国語だからね・・・」と言わず、本当に自分の好きなことからどんどん世界を広げていっている、それには教科という垣根はないんだなと痛感しています。
話題はそれますが。
あわせて、最近では野球も相変わらず好きですが、相方が好きなこともあって、アメフトにも興味を持ち出した子。こちらも、野球同様本来のルール無視ではありますが、一生懸命相方とぶつかりあいながら、マネをして遊んでいます。
「おかーさーん、アメフトみたい~」
というので、NFLのハイライトを流していると、試合展開の中で「1st & 10」とあったり、途中で遠くへ飛ばすキックをしているシーンが出てきます。
それについて、興味をもった我が子。
「アメフトは、1回の中で4回攻撃できて、1st & 10 は、『10(ヤード)進みなさい』っていう意味で、進めたら攻撃は続けられる・・・また1stに戻るけど、4回目(4th)まででうまくいかなかったら、攻撃が変わるんだ」
「4回目でもうこれ以上ゴールまで近づけないな、と思ったら、遠くまでボールを蹴って相手チームがすぐタッチダウンできないようにするとか(=パント)、ゴールに向かってキックして点を入れるとか(この場合3点、タッチダウンは6点。その後キックが決まれば+1点、通常プレーで+2点、というのもある)、いろんな方法があるんだよ」
と、私も見ながら説明。
ここに書くと途中説明も入れながらになるため、実際もっと噛み砕いた言い方をしたようにも思いますが、「あっ、私、まったくルールを知らない人相手に説明できるようになった」と気づきました。
私もアメフトは、「ラグビーとどこがちがうの?」という程度にしかわからず、相方がたまたま好きだったのでそれに伴って、どうなったら点が入る、どうなったら攻撃を続けられる、といったあたりならわかります(ラグビーは相変わらずわかってないまま)。
個々のチーム名や選手名、反則、ディフェンスやフォーメーション(サッカーでいう4-4-2とか)まではまだまだわかりきっていませんが、こうして口にしてみる(外に出す=アウトプット)ことで、自分としても理解度がわかったり。
人の学びは、私自身の学びにも繋がっています。
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プロフィール
HN:
フリースクール「ラヴニール」
年齢:
14
Webサイト:
性別:
非公開
誕生日:
2010/04/01
自己紹介:
2010年4月より大阪市にて活動をしているフリースクールです。日常の様子、思うことなどを更新しています。過去には、学校に行かなかった体験談、フリースクールって何なん? も、連載していました(カテゴリ分けしてあります)。
ブログ投稿者:
代表と、スタッフ1名で担当しています。
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